こんにちは、スタッフの三回生村上です。
引きつづき大地の記憶の作業過程を紹介していきます。
今回のインスタレーションでつかう彼岸花は、球根で増殖する植物です。
意外と知らない人が多い。(かな?)
彼岸花は冬の間、ほかの植物が枯れている間に草を茂らせて光合成をし、春には葉が枯れます。
そして冬に蓄えた養分によって、秋ににょっきり花を咲かします。他の植物と違うサイクル。
面白いですね。
今回のインスタレーションのために、内田教授と、私やそのほかピックアップされた男子生徒などにより、今年の4月に京都精華大学の近辺で多くの彼岸花の球根を採集しました。
目標は三万個!彼岸花はひとつ場所を見つけると、そこに30~50個の球根があります。しかし、意外と楽かと思いきや、とても大変でした。(教授談)
↑彼岸花採集中。教授がシャベルで掘り起こしている図。
事情を知らない人から見ると、とても怪しい…
一旦学内へ運ばれた球根たち。まだ葉が青い。
これが枯れるまで(球根へ養分が行くまで)待ってから、植えつけます。
車へ詰め込まれる直前の球根たち。うじゃうじゃ
球根から生える根がナマズみたいと感じるのは私だけでしょうか。
これらの球根を前回の枯木又で掘り起こした植え込みに植え付けるのが、今回の作業での目的です!!
あ、あとクヌギも!
今回の天気は曇り。最終日は雨でした。雨降って地固まれ!
溝を掘って、球根を根が下になるように丁寧に並べ、上からスキで土をかぶせてゆきます。
一枚目向こうに見えるのは球根の入った土嚢袋。
球根を植える作業は最終日にワークショップとして行う予定でしたが、雨のため断念。
5、6人で三万個を植えていきます。
植えていると現地のおじいちゃんが来て手伝ってくれました!
右が枯木又のおじいちゃん。
左は枯木又の人に見えなくもないですが精華の学生です。
これ!これこそアートトリエンナーレの目的!(?)現地の人との交流!!
彼岸花サークルの外側、杭を打ってあったところに植えられたクヌギの苗。
雨にぬれ濡れて とてもきれいです。
しかしクヌギは雪の地方では育たないといわれています。
それでもチャレンジする内田教授。
がんばれクヌギ!!
最終日の雨の中、内田教授が土を整え、彼岸花に肥料をあげて、校庭の草刈りをし、今回の作業が終わりました。おつかれさまです。
後は、時々現地に赴いてクヌギの苗や若木を点検し、彼岸花が咲くのを待つだけです!
あーたのしみ。
彼岸花は残暑の頃から秋にかけて咲くので、うまくいけばトリエンナーレ会期中の最後に校庭に赤いサークルが現れます。
あーたのしみ。
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